『日本社会はなぜモノ言う女を叩くのか?〜 #KuToo から見えてきたもの〜』

2020/2/26 石川優実さん×大椿ゆうこクロストーク (社民党大阪新春のつどい) FB大椿ゆうこを推す会より転載

【労働問題としての #KuToo

大椿「わたしは、契約だからと首を切られた経験がある。それはおかしい、と継続雇用を求めたら、有期雇用と分かってて契約したんでしょ、と職場、そして家族にも言われた。

わたしの争議は負けたけれど、その後、5年有期雇用で雇ったら継続雇用になる仕組みもできてきた。自己責任の枠にとどまって声をあげなかったら、変わらなかったんじゃないかと思う」

石川さん「ヒールも全く同じ。その規則がある会社を選んだのは自分でしょ、と。あきらめて変えようとしない人が多い」

大椿「石川さんの本の中で『組合についてはよく知りませんでした』と書いている。必要としている人たちに労働運動が届いていない、ということを痛感しました。」

石川さん「労働組合という言葉しか知らなくて、なにをするところなのかも分かっていなかった。自分たちで職場を変える権利がある、と思ってなかった。まわりにもいなかった」

「こういう運動をはじめて、職場でできることがある、ということが知られるといいな、と思います」

 

【大阪全労協東横イン労組の方から報告】

・はじめは、女性がたった1人で25時間勤務しなければならない状況について申し入れた。そして、カウンターの中にいるときや、夜間はパンプスを履かなくて済むよう要求もしている。

2年前、声をあげてから、「合うパンプスを履けばいい」など、まさに先ほど紹介されたのと同じ反応。むしろ、さらに厳しく強制されたというのが現実です。

 

【さいごに、私たちなにか一緒にできないか

大椿「#kuToo 運動は、いままで女性が当たり前に受け入れさせられてたものに、声をあげていいんだと可視化かせてくれたと思います。こんなふうに労働運動も可視化させることができるかもしれない。

こうやって可視化し発信すること。そして自分たちの職場で、労働者が使用者と交渉できる力をもつこと、この2つが合わさると、大きな力になる。使用者が、いろんな法律をきちんと守っていたら、働く現場はここまでひどくなってない。労働者が自分たちの権利をもっと知る必要がある。」

石川さん「わたしは、この運動にジェンダーから入ったので、労働運動について知らなかった。#kuToo のアプローチと、労働の現場から声を上げる、その両方からやれたら、現実的に変わっていける。#kuToo は、ネットの世界の中から、まだ出られてないと感じている。」

大椿「ずっと会いたかった石川さんに会えて、これから一緒にやっていきたい。おかしいと思ったことに声をあげていい、という流れを作っていきたい。

性差別をなくす運動、職場を働きやすくする運動を作っていきたい。」

 

石川さん「選挙の時から大椿さんをみていたので、声をかけてもらってうれしい。労働運動については、また、いろいろ教えてください。」と締めくくった。