2022年10月から、最賃は1,023円に

2022-10-1 31円アップ、全国で差が縮まらず

最賃アピール

・10月1日から最低賃金が全国平均961円に、大阪府では1023円と初めて千円を超えました。

・ユニオンは、9月30日、茨木阪急商店街入り口で最低賃金アピールとティッシュ配布にとりくみました。アピールで、①1023円では給与が17万円ほどで家賃・所得税・社会保険料・スマホ・奨学金返済などを差し引くと6万円ほどしか残らず一人で生活する場合は文化的な生活が行えないことから最賃1500円を求めていること、②3%の引き上げで130万円や103万円の壁を超えることになり、実質手取りが少なる可能性があることを訴えました。

 

・コミュニティユニオン関西ネットワークは、10月1日、JR天王寺、京橋、天満で最賃アピールを行いました。

賃金が上がらなければ始まらない

・商店街でのアピールでしたので、商店主にしてみると31円の引き上げは厳しいのではないかとの通行人からご意見がありました。

・賃金と消費の関係で、賃金が上がらないので購買力が低下することになり経済が停滞します。中小個人業者にとって最賃を引き上げることは厳しいということは理解できますが、政府主導で最賃政策を打ち出しているので、500兆円と言われる内部留保の課税などで補償すべきだと考えます。

 

アメリカ、ヨーロッパの最低賃金

・アメリカのイェール大学(東部コネチカット州)に留学中の西尾慧吾さんから、「アメリカ全体の最低賃金は7.25ドル(1080円)です。コネチカット州は11ドル(1600円)です。各地で運動をして、地域ごとに積み増しに成功すれば10ドルを超えたりするようです。」また、「スープキッチンとか、教会とか、中間組織が日本よりはある印象なので、日本ほど一挙に奈落の底ではないかも知れません。ニューヨークなら道に屋台みたいな感じでPCR検査の車があります。学内では、自主検査キットは無料配布、取り放題です。生理用品もトイレやランドリーに置いてあります。このあたりの財力と物力は、日本を遙かに凌駕しています」との報告がありました。

 

・また、ドイツに滞留中の組合員の牟田和男さんから、「物価や為替レートの問題もあるので単純比較はできないが、ドイツは10月から最低賃金が1.55ユーロ上乗せされ12ユーロ(1700円)に上がりました。エネルギー価格のあおりを受けてこちらでは物価高騰が生活を直撃しています。私どもの部屋代も今月から値上げされます。最賃引き上げ分では物価上昇分を補填できないと大臣も認めています。その一方でウクライナに武器を送り込んで対立と戦争を煽って、まったく愚かなことです。」との報告がありました。

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コメント: 1
  • #1

    増岡裕子 (水曜日, 24 5月 2023 09:43)

    軽貨物のドライバーで4年働いていますが、入った時から、賃金は上がっていません。
    ガソリン代の高騰で、入った当時はリッター125円前後が今では160円前後です。
    倉庫の支店長は去年1億ほど(噂ですが)横領がバレて飛びました。
    そのお金って、きっと私たちドライバーに本来回るはずのものでは無いのかと、不信感で一杯です。
    誰に賃上げを交渉すれば良いのか、わからないまま、毎日働いています。