自主退職と会社都合退職

2018-6-30 6月団体交渉報告

〈自己都合退職〉S薬品ハラスメントにより退職に追い込まれる

・茨木にあるS薬品株式会社に契約社員で勤める母親とアルバイトで勤める娘さんとがユニオンに相談に来られました。

・10年以上にわたって薬品のピッキングなどの勤務してきたベテランさんなのですが、2年前に入った上司が二人に対して従業員の前であからさまに嫌がらせの暴言を吐き、このハラスメントをくり返し課長に話しても取り合わずやむなく退職届を提出したとのこと。

・ユニオンに相談に来られる前に労基署でアドバイスを受け、ハラスメントの調査を会社に上申したのですが取り合ってくれないのでユニオンに加入されました。 

・ユニオンは地位保全とハラスメントについて団交を行ないました。ハラスメントによるものであり、その結果の自己都合退職であることを認めさせ職場環境についての改善も協定書に書くことはできたものの、会社はかたくなに職場復帰を認めませんでした。結果、金銭で和解することになりました。

・争議中でしたが、離職に関する事務作業を行なうことにより雇用保険をすみやかに給付できるようにしました。

 

〈会社都合解雇〉KC株式会社 30%賃金カット

・薬局を束ねるKC株式会社に総合・総務職として勤務する40代の男性が、労働契約で結んでいた業務を会社から一方的に大幅に変更させられ仕事の量を増やされ、それをこなすために2017年10月から2018年2月まで26時の深夜におよぶ勤務をさせられ体調を崩し、仕事のミスを咎められ精神的に落ちみユニオンに相談に来られました。面談で給与に関して30%もダウンさせるという労基法違反のとんでもないことも言われています。すぐに、心療内科を受診し、現在休職されています。

 ・ユニオンは、早々に団交申入れを行ない、団交を行ないました。2名の職員の退職に伴う補充を行なわず、仕事を組合員に押し付けたことは会社の責任であり、まったく組合員に非がないことを追求し納得できる解決を強く求ました。

 ・会社側は、ハラスメントの事実関係には言い分があるが、病気休職中であり復帰は難しいとして、会社都合による解雇を申し出てきました。結果、金銭での解決にいたりました。