>ユニオンスタッフ 越智清光
・吹田の市民運動は、現在2つの大きなテーマで動いています。
・1つは7月議会で否決された手話言語条例の制定です。大阪府内で手話言語条例を持っていない自治体は8つある中から今回も吹田市は抜け出すことが出来ませんでした。聴言協会という当事者の長年の願いを受け止めた3会派の議員提案を健康福祉常任委員会では継続審査の結論を出して9月議会につないだ条例制定の願い。しかし議会運営のルールを無視して3会派(自民、公明、維新)の反対より本会議では否決されるという異常事態が起きてしまいました。情報コミュニケーションを含む条例にしようとする継続審議に繋げて、再度9月議会に向けた態勢を立て直す陣営作りを現在行っている所です。
・もう一つは君が代暗記調査に係る政治家の教育介入の問題。6月中旬に新聞報道で明らかになった吹田市教委の君が代暗記調査に素早く対応した市民・組合の抗議行動によって2012年から断続的に行っていた暗記調査は行わないという回答を引き出しましたが、このような対応が日常的に行われてきた構造的な問題の原因究明は行われていません。
・そして政治介入を許さない仕組みづくりは今後の検討課題として残ったままです。
・また、政治介入を行ってきた藤木自民党議員による吹田のマスコットキャラクター「すいたん」を使った政治主張動画を使用させない市民の動きも粘り強く行われています。
・この2つの動きは吹田市行政や議会を含む政治情勢を大きく変えていく要素を含んでいます。また付随して起きている人権施策にアイヌ問題を組み入れようとする要求運動、市教委の請願提出時に意見陳述を求める運動、教科書採択時のより公正な公開された議論を求める運動など北摂他市との連携で運動展開が求められている課題も多くあります。
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