▶︎検定道徳教科書や社会科教科書の教材の問題を、相可さん(元中学教員)から聴きました。人権教育の視点で教材を研究する必要性を話されました。
▶︎参加された茨木の学校で教えておられる先生三人から現場の様子が話されました。
※大変な学校現場になっていることをあらためて知り、地域の労働組合としても市民的取り組みとして学校を応援することに守り組まなければならないと感じました。
■現場の先生に発言(要旨)
・今回の話を聞いて、道徳の授業について、その中心になることはやっぱり人権だと思いました。いろいろな教材例えば、「お母さんの請求書」などの教材も人権の視点から道徳にも生かしていけるのではないかと学びました。
・これまでオープンエンドではなく、道徳の教材を勝手に子どもたちに押しつけてきた、一つ正解のようなものを押し付けてきたのではないかと思います。
・ただ現場は本当に時間がないので教材を深めることができていないのが現実です。
・市教委からから道徳を含めていろいろな推進教師を出してくれと言われて、僕も道徳教育推進教師連絡会に入っています。
・私も「オープンエンド」で終わらしたいと思っていますが、一つひとつの教材についてこんな教え方ををしたいねと言う話しは多様個別にはできるんですが、学年となると決まったワークシートにそって教材をすすめるような形になって一方向に集約してしまことになっています。
・こういうことをあまり考えない教員とかは、例えば何か美しさを感じる情景みたいなやつで、日本を象徴するような富士山のとかを教室の入口に貼っておいて道徳でやったことにしている人もいます。こんだけのことをやっているんだという教員もいたりして、なかなか人権教育に繋げていけるっていうのは難しい。
・道徳が教科化されたときに、読み物教材じゃないとあかんって言われていましたが、考え議論する道徳みたいな感じに変わってきています。
でも、そのような教材でもモデル的な指導案があって発問はこれでどこに落としていくのかみたいな状況になっているようです。
・それぞれ勝手に自分の考える道徳をやってるような状況なのかなっていうふうに思っています。でも、やっぱり私たちは道徳についてどう考えるかを教職員組合として取り組んできましたし、今回も教科書が変わることによって、今日のお話とかを元に、こういう教材を使えるよとか、こういう教材をこうやったらいいなどの発信もしていかないといけないと思いました。
・現場は本当に大変になっていると感じている。現場で、学年として道徳をどう進めていくかの話し合いは5時以降になるという環境があります。
・現場でそういう話し合いの時間をどう勤務時間の中でとっていくのかも大切なことだと思います。
・勤務時間内でどれだけ頑張れるのかを探りながら現場の力になれるよう組合は頑張りたい
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