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〈情報〉「5月病」にならないために

連合通信社 2021/4/27  産業医・阿部眞雄医師に聞く

新人の皆さんにとって、4月入職からの日々は緊張の連続だったでしょう。そうした時は、いつの間にか、心身の不調に見舞われることもあります。「五月病」と呼ばれますが、それを避けるにはどうすればいいのでしょうか。産業医の阿部眞雄医師にアドバイスしてもらいました。

 

新人はストレスいっぱい

安全工学の分野では「3H」に気を付けようといわれます。「初めて・変更・久しぶり」の頭文字を取った標語(表)で、ミスや失敗が発生しやすい状態のことです。

・主に製造業の生産管理で使われますが、阿部医師は「新人が置かれた状況も同じ。それまでとは全く違う世界に入って、ずっと試験勉強をしているような日々が続き、ストレスが高まる」といいます。

・新しい職場環境や仕事の内容、人間関係など覚えなければならない事柄が多く、細心の注意で周り全てに注意を集中しがちです。しかし、長期に「全集中」が続くことに人間の脳は耐えきれません「航空機のパイロットだって、全集中できる時間は数十秒から数分の間だけ。何週間も持続できるものではない」(阿部医師)のです。

 

力を抜いて自分を信じる

 

・ストレスの蓄積を軽く見ない方がよさそうです。高じれば、ミスをする、イライラしたりボーとしたりする、何をしていいか目標が分からなくなる……。

・生産現場では、標準書の作成と徹底、先輩社員による声掛けなどの3H対策が検討されます。

・新入社員の職場はさまざまです。そこで3H対策を考えるには、まずは当事者自身がどう立ち向かうかも大事になると、阿部さん。心構えとして「力を抜く」「自分を信じる」の二つを提案します。

・「仕事や会社が人生の全てではない。あくまで一つの選択肢だと割り切って、自分はどう生きていくかを考えてみてはどうでしょうか」。つまり、「力を抜く」というのはちょっと遠くから自身をながめてみるということです。

・二つ目は「自分を信じろ」。そう言われても、すぐには難しい話です。阿部さんは「一人で悩んでいても自信を持てるようにはなりません。他人との関係を通して自身を見つめ直すことが必要です。コロナ禍で仲間づくりが容易でない今、まずは先輩などの『旧人』との関係づくりを試みてほしい。話しにくそうな人でも、第一印象で決めつけない方がいいですよ」とアドバイスします。

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