沖縄戦で亡くなられた人びとの遺骨を辺野古の埋め立てに使うことは非人道的だ!
・沖縄戦で亡くなられた人びとの遺骨を辺野古の埋め立てに使うことは非人道的で許せない!をテーマに『菜の花日記』沖縄テレビダイジェスト版を上映し、この活動に関わっている西尾慧吾さんから、その経緯と思いを話していただきました。
・市会議員さんをはじめ茨木、高槻、吹田、島本からもたくさんの市民が参加され、認識を共有してそれぞれの地で運動を広げていこうと確認しました。
■菜の花さんからのメッセージ
・茨木のみなさま。今日はお忙しいところ、また、沖縄を知る資料は数多くある中で、私が関わるドキュメンタリーを観てくださり、本当にありがとうございます。
・たった3年の沖縄生活です。話せることは多くありません。しかし、されど3年でした。私がその間にみたことは、私が生まれる前から脈々と続いてきたことでした。
・そして今日の、戦没者の遺骨が混じった土砂を新たな基地の埋め立てに使うという問題につながります。
・「現場に行くと、現場はここではないことに気づく」と、詩人のアーサー・ビナードさんは言います。
・現場は、私が立っている能登です。現場は、みなさんが暮らしていらっしゃる茨木です。
・私自身、何ができるのかわかりませんが、西尾さんはじめ、何人もの友だちが全国に住んでいます。一人で悶々と握りしめていた種が、二人、三人いたら芽を出すこともあるのだと知りました。
・この会場を出られるとき、みなさまも今日感じられたことをお持ち帰りくださると嬉しいです。引き続き、よろしくお願いいたします。
■西尾けいごさん、人道上の問題
・今、沖縄戦遺骨辺野古問題はまったく知られていない
・ガマフヤーの具志堅隆松さんはなぜ遺骨収集と言わないのか。沖縄戦で亡くなった方遺族の方に、弔いをしたい、そのために遺骨を収容している。
・軍事基地反対か賛成かという政治問題を超えた人道上の問題だ。人として許されない。ウチナーもヤマトもすべての人々にとって、敵味方なく遺骨を遺族に返す、すなわち、人権と尊厳を取り戻すということだ。しかし、今行われようとしている南部の遺骨の混じった土砂を辺野古基地建設に使われようとしていることは、決して許されない。そのことをヤマトのメディアはまったく伝えない。
・その間に、分断政策が深まっている。
・亜熱帯の自然を守るために土砂を県外から持ちこませない条例を沖縄はつくった。そのため、辺野古基地を作るために南部から土砂をと奪うことになった。辺野古の沿岸はマヨネーズ地盤、土砂が足りなくなり、南部から70%の土砂が必要となった。
・石灰岩は国が管理している資源なので鉱業法という法律で縛られていて、十いくつかの業者が採掘を認められている。これを止めるためには、自然公園法第2条でストップをかけることができ、そのことで沖縄の採択業者と反対の県民との内部の対立を生み出すことにつながっている。文字通り県・県民VS業者となっている。沖縄は土建業かサービス業で生き延びてきた。沖縄の人は基地を容認としか言わない。沖縄の人々は分かっていてもそうせざる得ない状況になっている。沖縄の土地を望んで基地に売り渡したわけではない。
・米軍とともにある沖縄。そういうわけで、沖縄県は中止ではなく措置命令しか出せていない。70年前サンフランシスコ講和条約で屈辱の日となった4月28日がやってくる。この日をスタートに緊急アクションが必要だ。
・戦争で亡くなった人々の骨と血が染み込んだ土砂は、石灰岩と一緒になって区別つかないほど一体化し分離できなくなっている。土砂収集業者は遺骨がない土砂を取ると言っているがそれば不可能だ。
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