4月から中小企業で働く非正規の「均衡・均等待遇」の制度

ユニオン、就業規則改善に向けて交渉をすすめ、一定の成果を勝ちとる

202141日から、中小企業にも適用される短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律(以下、「パートタイム・有期雇用労働法」)が施行されました。契約で働く組合員の労働条件の改善を求めて交渉を行いました。

 

・ユニオンは、トッパン・フォームズ関西、村田製作所、社会福祉法人慶徳会などと「均衡・均等待遇」の是正について交渉を行いました。村田製作所はパート従業員に契約終了時の手当や賃上げの時間給への反映を行うこと明らかにしました。一方で、慶徳会は変更すべき点はないとしましたが、変更しない合理的な理由を示すように求めました。

■トッパン・フォームズ関西

・2020年コロナ禍で、ユニオンはトッパン・フォームズ関西で働くパート労働者の組合員の権利拡大のために交渉を重ねてきました。その結果、高齢者の3か月更新の契約社員を無期契約社員に転換させることができました。ユニオンは非正規の権利拡大を強く求めていましたが、3月に「パート・有期労働法」にそって、均衡均等待遇の就業規則に改めるように交渉を行いました。

・会社は、職務内容の違いや異動(配置転換・異動による転居)の有無などにより判断しなければならないとしながら不合理である部分については改善するという立場で変更部分を説明しました。

・パート従業員の給与体系を年功および評価にもとづき3等級にあらため、夜間勤務手当と家族手当を新設、休日割増率を法定以上に引き上げ、契約更新時または無期契約に年一回の更新手当の支給を行うとしました。

・また、福利厚生では、正社員と同じ慶弔の有給休日を付与し、特別(生理)休暇の有給化、育児・介護・看護での権利保護、また、夏と年末年始の休暇についても有給休暇以外に付与するとしました。

 

・ユニオンは、今後、労働条件・勤務条件で正社員との違いの合理的な説明を求め、特に、賞与について同等に支給するように求めました。会社としては今後の検討課題とすると約束しました。