2019/12/22 報告 主催:子どもたちと考える「戦争と平和」in茨木実行委員会
沖縄を考えるときのアプローチ共有できたんじゃないかな
・この学習会では米軍基地の問題より、綿々とつながってきた「内なる沖縄『差別』」問題について考える良い機会になったのだと思う。
・沖縄に集中する米軍基地の問題を自分ごととしてとらえきるべきだと考えるが、憲法の理念をいかす自衛権のあり方も論議したいと思う。
・若い人たちの参加で、期待感があふれる学習会だったと思う。引き続き深めたいと思う。(主催者)
北摂市民学習集会無事終了! 西尾慧吾
・こんばんは、いつも当団体の活動にご理解・ご協力いただき、本当にありがとうございます。
・12/22(日)に開かれた北摂市民学習集会「私たちの意識にひそむ沖縄『差別』と基地問題を考える」、無事終了しました。私は登壇者・兼モデレーターとして、関西沖縄文庫の金城馨さん、「引き取る行動・大阪」の松本亜季さん、NPO法人ニュースタート事務局関西代表の高橋淳敏さんと一緒に、基地問題についてどのように「当事者」として対峙し、責任を負っていくべきか議論しました。35人ほどの方々にお越し頂き、予定時刻を大幅に超え、16:30を過ぎるくらいまで議論が続きました。
・「本土の人間は沖縄差別の当事者である」ということは、言葉では簡単に言えるものの、いざ実感として認識し、さらにその先の当事者としての責任履行に繋げるのはとても難しいと思います。勿論、私も本来自分が負うべき当事者生を全く負い切れていないと自覚していますし、具体的にどのような運動をどのように組み立てていくか、はっきりとしたアイデア・解決策は持っていません。だからこそ2時間という短い時間ではありましたが、フロアの皆さんと沖縄に対して「当事者」として向き合うとは何を意味するのか、悩み戸惑いながら議論するのは貴重なステップだったように思います。
・今回の学習会は当然ゴールではありません。沖縄と真の意味での連帯を実現するための、最小限の第一歩だったように思います。沖縄戦後も74年以上ずっと続いている沖縄に対する差別・抑圧構造を解決するための運動を、地域・草の根で根付かせていくためにはこのような学習会を着実に積み重ね、より広い層に訴えかけていくことが必要だと痛感しています。この先も「新しい提案」に絞った学習会をやっていこうなどと、前向きなご提案もいただけたので、これを機会に地道な活動を続けていきたいです
・今回の学習会は昨夏に行われた「子供たちと考える『戦争と平和』展 in 茨木」からの繋がりで実現しました。実行委員の方々には本当にお世話になりました。ここで改めて感謝申し上げます。
・そして、この先も繋がっていろいろな学びの場を、一緒に作り上げていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします!
集会に来られた人のアンケート
・正直来てよかったです。最後のほうでみんな本音で発言がでて、共感することも多かったです。やはり「当事者性」と日常感覚について考えさせられました。
・沖縄の基地問題は差別意識とつながっていることを知りました。この活動が広がっていくことで、基地問題が解決するような単純なものではないと思いますが、それぞれの思いに切り口を開くことで、「差別」が作る構造的な問題を、少しずつ変えていけるのではないかと、希望が持てるような気がしました。
・先日、我が家である高層マンションの窓のそばを、オスプレイが2機飛んでいきました。沖縄の基地についてもいつも考えていたのに(沖縄にだけ押し付けていることを)いざ、オスプレイの爆音と姿を目にして、大阪に基地を移すことの意味、覚悟というものが必要だと痛感し、本土の人間がすべて、当事者として、覚悟を持って考えていかなければと思っています。
・日本全体が安保条約のもとで、アメリカ軍の管理下に組み込まれている。それが主権の侵害であることを知ることが必要。沖縄に基地は集中しているが、九州から東北までアメリカの基地施設は点在している。基地公害も起こっている。そのことに対するアクションも大切。現在は、基地問題は沖縄だけと思っている限りは、差別は存在し続ける。沖縄は明治以降、自身の意思で自立できることなく、日本帝国がアメリカ軍の支配下においてきた。最近の沖縄の動きは、沖縄のアイデンティティを確かめている段階だと思う。県民投票は今後の沖縄の意思形成において、大変なステップであったと思う。次は沖縄の言語、文化を保護しながら、沖縄の自治権を拡大する(要求する)ことになると思う。
私としては沖縄のそういう意見を尊重していきたい。安保条約を廃棄するためには、まずは安保条約の現実をより多くの人に知ってもらうことだと思う。安全保障や憲法についても、フランクに語り合えることが大切だと思う。また周辺諸国の市民との交流を盛んにしていく。周辺諸国との緊張関係をほぐすことが、安全保障や基地問題を見直すことにつながっていくと考える。
・基地問題は、近くに無いので、当事者として向き合っていませんでした。今日の学習会で知ったことを伝えて生きたい。「正しいからといって暴力をふるってはいけない。」
・金城さんのお話は軽快な中にも味があり、聞いてて心地よく楽しかった。トイレ休憩が欲しかった。
・正しいことを押し付けるんじゃなく、自分の何が間違っているかを常に頭において考えると、当事者であると気づかされます。
・高橋さんが「戦争を知らない子どもたち」を歌ったので、頭脳警察の「戦争しか知らない子どもたち」を思い出さずにはいられませんでした。
「しか」のほうは1972年(確か)ですから、かなり「子どもたち」が流行していた早い時期に、返歌というか批判をこめて歌われたのだと思いますが、60年代生まれの私としては、いまや、子どもたちはいつまで「戦争を知らず」にいられるのか、嫌、今となっては「しか」のほうが事実じゃないのかと思わないわけには行かない。沖縄はずっと戦争だし、世界中どこでもいつもどこかで戦争はあるし、日本の中でも別の形で、戦争のような日常を過ごしている人もいることに、目をつぶってしまっているのが現状。「戦争を知らない子どもたち」は未来への希望であったかもしれないし、理想だけど、うそくさくもある。「戦争の時代に僕らは生まれた」と自覚することから始めなきゃいけないのかもしれないなーと思う。なんか若い人らに申し訳ない。
・大変良い取り組みだったと思います。北摂で、とくに若い人のパネラーに、これからも取り組んでください、とお願いしたい。基地を大阪にもってこい、といってるわけでなく、差別を解消するために「沖縄の米軍基地を大阪に引き取る行動」を支持したいと思う。
・若い世代の人たちが、社会的立場や当事者性を自覚して、具体的に行動しておられることに感激していますし、是非つながっていきたい、と願っています。そして自分も具体的な行動を起こしていきたい、と思っています。鳥取から参加してよかったと心から思っています。解放教育にかかわってきた人間として、松本さんや金城さんが、解放教育とのかかわりの中で当事者性を自覚されたという事実にもうれしさを覚えています。
(改めて解放教育の重要性を示していただいた、という意味で)。
基地引取りの運動を広げるためにも、日本人の中に「当事者性の自覚」を広げていかねばと思います。今日学んだこともヒントに教材作りを進めていき、鳥取の地でも問題解決への営みを進めていきたいと決意しています。ありがとうございました。
・中学校の時(私は今84歳)、クラスは違ったが、島袋さんというかたがおられ、仲良くしていたので、人種のことなんか考えなかった。大人になって旅をしたが、返還されたあとでパスポートもいらなかったので、別に違和感を感じなかった。たくさんの方々がなくなられた話はききましたが、人間として弱かったのではないか。今私は人間力をみがいています。「お互いに支えあう心」。
・高橋さんの歌が良かったです。今日Queer関係イベントと時間駄々かぶりなので、半分こちらに参加させてもらいました。今からもう1つのほうに向かうので話を全部きけないんです。
・沖縄「差別」や当事者として考えることと並行して、「逆我田引水」みたいな面は多くの人にあるのでは?結局、自分の地元に普天間を引き取るのは嫌という。安保賛成派は多い。単純に撤去とはならない。沖縄に限らず、「とりあえず押し付ける」「米軍基地は必要」論者は、基地問題に限らず、あらゆる問題に関して当事者視点に立つことをしない(出来ない)集合体なのでは?「自分ファーストの会」に属している人があまりにも多い。そんなひとこそ「絆」とか「ワンチーム」などと強調したりするから頭が痛くなる。
・様々な方の生の声を聞くことが出来てよかったです。このテーマで議論を深めるには2時間半でも短いものだと感じます。また機会があればと思います。ありがとうございました。
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