2019/1/29 FTA学習会@茨木市福祉文化会館 鈴木宣弘
IWJの録画をご覧ください
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/440546
《北口学さんFBより》
・東京大学教授の鈴木宣弘教授の講演を聴きに茨木市福祉会館に。農業・酪農・自動車も、輸入食品の安全も全く守れないどころか、売国的貿易2国間交渉に米国と入る日本。有名著名人が名を連ね発刊された『TAGの正体 農業も自動車も守れない日米貿易協定』(農文協ブックレット)は、実際はFTAなのに国民を欺く政府の現状が余すところ無く多数の論文で明らかにされています。
・時間の関係で、多数断腸の想いで話を手短かに端折りまくった鈴木教授の講演。多数語りたかった事柄幾千万だった事でしょう。私もよく講演を致しますから解ります。
・しかし、現行の貿易協定交渉の過去の経過(TPP米国離脱、TPP11)と、今進む米国と日本の2国間貿易協定には、過去、米国の保険会社日本進出の為の郵政民営化、今後の米国食品輸入に向けての種子法廃止、農薬・遺伝子組み換え食品輸入規制緩和が実行され、日本の農林水産全てが、漁業権法改正などと説明され、壊滅的打撃を日本の産業全てに与えるとの認識は、とても深められました。
・食と健康、食べ物と農業が危ない!!!これは市民講座のタイトルとしてはgoodですが、貿易や米国追従のみに汲々としている安倍政権の悪業は理解出来ても、リアルな実感、「この先、一体
日本はどうアメリカのハゲタカに具体的に、どんな風に蹂躙され、市民の生活はどうなるのか?」をイメージできる講演会と、前述の図書ではなかったのは残念でした。勿論、時間不足、「牛乳が飲めなくなりますよ」と言ってらっしゃった鈴木教授の言葉の一端から、色々イメージされた方もいらっしゃったかも知れませんね。だいふ前の「牛肉・オレンジ」やウルグアイ・ラウンドなどを経て、現在の日本の畜産産業の凋落を想った方も。
・米国ハゲタカの狙いは、日本の食料自給率を下げ、武器として種子及び恫喝の必殺技にするだけではなく、本丸は他にもあると私は考えています。
・郵貯やJAにある預貯金を狙い、保険事業参入、医療ビジネス、種子・農薬ビジネス、教育事業参入、地縁共生無き株式会社農業、農林水産全般。
・早くて5年後、10年位で日本が貧富の格差拡大で、米国のハゲタカ・グローバル企業にどんな社会を押し付けられ、残虐無情な米国巨大企業に打ちのめされるのか、「今だけ、金だけ、私だけ」の、アメリカ企業と安倍政権が引きずり込んでゆく日本の未来像は、岩波新書『ルポ 貧困大国アメリカ』堤未果
著に生々しく、背筋が凍る中味、これでご実感くださいね。おススメ、必読かと思います。ちょっと前に話題になった一冊ですね。ぜひ!ぜひ!
・続編『ルポ 貧困大国アメリカI I』岩波新書、同著者の『日本が売られる』も合わせて読まないと実感やリアルな恐怖は講演を聞くだけではダメだなぁと実感した夕べ。やはり読書、活字は大事、一冊の本が見方を、人生を変えますよ。
・私は活字派、書物よまなきゃダメダメと力説しながら生涯を過ごすのでしょう。イマジネーションと実際の動き、市民として出来る限りの活動も!と力説しながら。
コメントをお書きください