ILO『同一価値労働・同一報酬のためのガイドブック』日本語版

CUNNメール通信 N0.1084 2016/6/3

・男女の仕事が公正に評価されることを確保し、賃金差別を終わらせる

ことは、ジェンダー平等を達成するために不可欠であり、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の中心的な要素である。同一報酬条約(1951 年、第100 号)に規定される同一価値労働に対する男女同一報酬の原則は、特に、男女がしばしば異なる仕事に従事する中で、平等を促進し、効果的に賃金差別問題に取り組むために、実行される必要がある。

・しばしば「同一賃金」と言われる同一価値労働同一報酬の原則は、広

く認められているものの、実際に何が必要で、どのように適用すれば良

いかを理解することは困難である。

不平等報酬は、慢性的で捉えにくい問題である。その概念や職場及び

社会全体に及ぼす影響を明確に理解し、積極的な措置の導入なくして克

服することは困難である。この原則の適用に関わる課題は、現在の経済危機の中でさらに突出し、「同一賃金」は、単に追加的コストとみなされる場合もある。このガイドブックは、同一価値労働同一報酬原則の根底にある概念を明確にし、実践的な適用に向けたアドバイスを提供する。本書は、特に、ILO の長期的な課題であり、今日でもチャレンジであり続ける男女の同一賃金に関するものであるが、性別以外を理由とする同一賃金の問題についても、理解が深まることが期待される。

・男女同一価値労働同一報酬は、各国の事情により、多様な方法で適用することができる。それ故、本書中に示される各国の事例は、それに従うべきモデルとして例示されているわけではなく、むしろ、さらなる思考を引き出すことのできるアプローチとなることを意図したものである。このガイドブックは、政府職員、労使団体、政策立案者、実務家、トレーナー及びダイナミックに進展するこの分野に関心をもつ人々のためのものである。この分野におけるILO の政策、事務局が政労使に提供する技術支援、ILO の監視機構によるコメントを活用している。

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