ひとり親家庭の学習サポート 茨木市報で募集紹介される

茨木市報9月号2015/9/01

・ひとり親家庭の学習塾(「withYOU」)にとりくみはじめて3年になります。当初、シングルマザーの労働相談で子どもの学習のことも相談され、私たちユニオンのスタッフの特性もあり、学習支援にとりくみはじめました。現在は中学生13名、小学生3名です。

・子どもたちは、学校のクラブを終えて、サニータウンや太田などいろいろな地域からやってきます。一日の終りで疲れていますが、それぞれの宿題をやりながら、若い大学生のスタッフにはちょっとだけため口を使いながら質問などをしてがんばっています。

・サポートする側は、学生スタッフが4名、元教職経験者スタッフが8名で対応し、これまで1クラスであった中学生の教室は、月・水コース、火・金コースの2クラスに増やしています。

・この学習支援では、週に数学と英語を一日づつ90分の学習を行なっています。テスト前の対策では数名スタッフを増員し、社会や理科などのサポートもしています。

・学校で行なわれている授業をカバーすることを目標にとりくんでいますので、精選された教材で学習指導をという点では、進学塾とくらべると課題は残りますが、1学年3名までの個人指導という形でていねいに実施しています。

・それぞれの家庭には、月5000円という負担をしてもらいながら事業を行なっています。

・今回生徒が倍増した背景には、保護者が茨木市役所に経済的支援の相談に行かれたときに、子ども政策室の窓口で紹介されるケースが多くありました。子どもの現状を考えると放課後どこかで学ばせたいが、費用のかかる進学塾には行かせるだけの余裕がない。しかし、このままでは心配だと思う保護者の深刻な悩みがあると思われます。

・ひとり親家庭の子どもの貧困率が過去最高の50%を越え、「子どもの貧困対策法」(1月施行)ができてくる現実的課題が、私たちの活動の場に押し寄せてきていると考えられます。