ハローワーク立川でも雇い止めが!

今年もはじまったハローワーク雇い止めの季節・・・ユニオンに加入を

ハロワ立川裁判を支援する会事務局より

原告の行光さん(以下、彼と呼びます)は、「ほかによいひとがいた」この一言で、6年間務めたハローワーク立川から雇い止めされました。「ほかにいいひとがいた」は、これまで積み重ねてきた彼の相談員としての営みを否定することであり、彼の人格や労働者としての誇りをハローワークは著しく毀損したのです。

彼はハローワークの早期就職支援ナビゲーターとして、また、この2年間は刑務所出所者担当の就職支援ナビゲーターとして、多くの求職者から絶大な信頼を得ていました。

かつて就職支援を受けた女性は「今日、とても驚きました。今日受け入れた「週刊金曜日」を見たら行光さんのことが書かれているではありませんか!そんなことになっていたとは、びっくりです。以前、「辞めさせられるかもしれない」とおっしゃっていましたが、本当にひどいやり方ですね。記事を読んでいて怒りでいっぱいになりました。どうして行光さんのような方を辞めさせるのでしょう?行光さんを頼りにしている人はたくさんいるのに…。あのような場にあって、行光さんは本当に貴重な方です。他の相談員には決して真似できないような素晴らしい仕事をされていたのに…。」とメールを送ってきました。

彼の元には相談者から感謝の手紙やお礼の言葉が数多くよせられ、今も近況報告の電話やメールが来るそうです。

彼はあらゆる職種、年齢の人々から支持され、彼の就職相談を受けた人々の間では、「就職活動は楽しい」との声が自然と湧き上がっていました。

刑務所担当としても、同じ担当の常勤職員がほとんど何もしない中で、立川拘置所の刑務官や保護司の方々と交流や連携を深め、応募先に手紙を書くなどのきめ細かい就労支援で、信頼を得るとともに実績を積み重ねていたところです。

彼は求職者の声にしっかりと耳を傾け、必要とあれば「府中緊急派遣村」を案内し、労働相談を必要としている方には東京都労働相談情報センターや、府中緊急派遣村労組などの労働組合を紹介しました。彼に出会ったことで、生活再建の糸口を掴んだり、職場復帰を果たした労働者は一人や二人ではありません。

彼は常々、出会ったその瞬間(面談)が勝負、一度機会を逃せば、2度とその人との出会いは無い、と言って、相談業務を真剣に取り組んでいました。

また、彼は平成24年の「東京ハローワーク非正規職員労働組合」の結成に参加し、執行委員となりました。

立川で何度も職場集会を開き、多くの賛同者・参加者を集めました。その後、彼は委員長選挙に立候補し、わずか○○票の差で、敗れましたが、彼の主張は非正規が互いにしっかりとコミュニケーションが取れる組合を作ろうということでした。残念ながら、その組合は彼のいなくなった現在、全く活動しなくなってしまった、とのことです。


 この裁判はハローワークの非正規労働者が、たった一人で始めた闘いです。


しかし、この裁判は官製ワーキングプアと呼ばれる非正規公務労働者だけでなく、あらゆる労働者にとって無関心ではいられない内容で争われようとしています。「国の労働行政は非正規労働者をどのように考え、扱っているのか。」「公共職業安定組織とは何か。」そして「原告のハローワークへの復職」これは「非正規労働者への格差・差別の是正」を求める闘いです。



コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    匿名希望 (月曜日, 09 3月 2015 07:42)

    「他にいい人がいた」私も言われ今月で雇止めです。要するに世間から評価される相談員は職員から見ると「でしゃばりすぎ」と評価され、役立たずや職員に胡麻摺りする相談員が「いい相談員」と評価される、なんとも残念な行政機関であります。