『太陽の蓋』上映会

〈土曜シアター〉2018/3/3 共催:エンパワメント茨木・サポートユニオンwithYOU

・2011年3月11日、東北三陸沖でマグニチュード9の地震が発生した。そして、7年を迎えようとしている。

・津波により、想像を絶する災害と多くの人々が亡くなった。私たちは、その地に生きる人々の気持ちを癒すことは出来ない。しかし、その苦難を乗り越えるため、復興のため、全力で生きてきた三陸の人々がいる。やっと新たな地平に向かいはじめることのできる時が来たのかもしれない。

・しかし、福島第1原発(イチエフ)で起きた事故は、8年を過ぎた今でも、まったく先が見えない状態が続いている。この3月に入り東京電力は観光業に対する風評被害の補償を打ち切ろうとしているし、政府は帰村をすすめるため自主避難者への補助を打ち切った。廃炉に向けての手だても全く見えない。

・茨木で『太陽の蓋』の上映会を開いた。あの3月11日~15日までの4日間の官邸の苦悩を浮き彫りにしたドキュメンタリータッチのドラマだ。東京電力からの情報提供がない中、憶測や予想でしか動くことのできなかった官邸の人々や政治記者の心情を誇張もせず過小もせず淡々と映像化している。そして、イチエフで働いていた青年とその家族にターゲットをあてることで、原発事故の問題の大きさを描いている。その青年が、ラストのシーンで、「問題は何も終わっていない」と絞り出すように話すのだが、私たち見る側の心に突き刺さった。

・原発の問題を考えたり、反原発の運動の高まりが対数的に減っていきていると感じるいま、『太陽の蓋』の上映は、私たちにあらためて考えさせるきっかけを作ってくれたような気がする。参加者のお一人から、全国一般の青年部で上映会を開きたいという声をいただいた。上映会が広がればと思う。(SM)

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コメント: 1
  • #1

    マスティ (月曜日, 05 3月 2018 18:41)

    瀬木比呂司著「ニッポンの裁判」『第4章 裁判をコントロールする最高裁判所事務総局 2.統制されていった原発訴訟』より抜粋➡『当時の福島第一原発の吉田 昌郎所長は、3月11日の14:46東日本大震災が起こってから2時間後の16:45に原子力災害対策特別措置法15条1項の「緊急事態の通報」を政府に対して行っている。本来、政府は同条3項に従い、速やかに住民避難を始めなくてはならなかった。しかし、政府による原子力緊急事態宣言(同条2項)が出たのは同日19:03であり、住民に避難指示が出たのは、同日21:23(福島第一原発から半径3㎞圏内)。そして、3月12日の5:44(10㎞圏内)、同日18:25(20㎞圏内)だった。その間、3月12日の15:36には一号機の水素爆発が起こってしまった。
    政治家は「15条通報」の意味を理解せず、学者や官僚は政治家に対して必要な説明を行わなかった。要するに、政府、原子力ムラ有力者の誰一人として本気でそのような事態を想定しておらず、したがって、法に明記されている措置をとることができず、多数の人々を被曝させてしまったのである。・・・(中略)・・・日本の国民、市民の多数が、「もう一度電力会社、官僚、専門家、そして司法を信用できるだろうか?」という疑念を抱いているのは、あまりにも当然のことであろう。』