きょうとユニオン・iWAi分会の仲間激励の餅つき大会

産業廃棄物不法投棄で事業認可取り消された社長の逃亡で、労働債権確保のため事業所占拠ストライキ闘争継続中

〈激励餅つき〉

・ストライキ84日目にあたる11月29日、きょうとユニオン・iWAi分会の分会員を支援し励ますために餅つき大会が、京都市山科区西野山で行われました。きょうとユニオンが加盟するコミュニティ・ユニオン関西ネットワークの各ユニオン、京都ユニオンネットワークの労働組合、京都総評などが参加して盛大に行われました。私たちユニオンからも3名(子どもを含む)が駆けつけました。石臼や杵など餅つきセットは全港湾・ユニオンおおさかが準備され、当該の20~30代の分会員が力強く餅つきをしました。それぞれのユニオンから、餅つきや出来上がった餅を丸めたりなどを手伝い、和気あいあいと半日過ごすことができました。

・最後に、きょうとユニオンから、今後のストライキの継続には当該の分会員だけでなく、連帯する仲間の支援必要だとの要請がありました。

iWAi分会の闘いの経過〉

・産業廃棄物の不法投棄で社長が逮捕されたことに端を発し、京都市からの事業認可取り消しの手続きが進む中、きょうとユニオンiWAi分会は、8月24日、会社に対し、従業員の雇用確保を求めて、労働組合の結成通告を行いました。

・当日、きょうとユニオンは岩井社長と団体交渉をおこない、雇用確保や退職金に関する労働協約を締結しました。雇用確保に向けた会社との話し合いが順調に進みだしたと思われました。

・しかし、岩井教之社長は9月7日におこなわれる予定であった団体交渉について、「病気療養中で開催不能」という連絡をしたまま音信不通となり、現在に至るまで所在不明です。

会社の不当極まりない対応に抗議し、労働債権確保のため、きょうとユニオンはストライキに突入しました。

・会社は9月14日には組合員全員に対し、解雇通告を郵送してきました。しかし解雇予告手当すら支払われていません。しかも社長は、雇用確保、3ヶ月の退職金支払い、残業賃金未払いの支払い、9月、10月の賃金保障などユニオンとの合意事項を、無理やり強要されたものとして無効であるとの内容証明を送りつけてきました。

・きょうとユニオンは3ヶ月の退職金支払いを求め、京都地裁に担保不動産競売決定を申し立て、10月13日にはその決定が認められました。さらに10月16日には、会社が提出していた立入禁止仮処分の申し立てが、京都地裁により棄却されました。

・岩井社長は、追い詰められているにも関わらず、いまだに逃げ回っています。賃金未払いについての労基署の出頭命令にも応じていない有様です。岩井社長は従業員たちが、解雇され無収入のなかで生活の不安、家族の不安に苦しみながら、闘いをやめようとしないことの意味を全く理解していません。

・会社は、京都府労働委員会に斡旋を申し出ています。

・11月9日の斡旋に向け、きょうとユニオンは、1)不当解雇の撤回、2)未払い残業賃金の支払い、3)9月、10月分の賃金支払い4)退職金3ヶ月の支払いとその増額、などを求めています。1回の斡旋で全て決着がつくことは難しいと考えています。ストライキ篭城闘争が長期化し、組合員家族の生活も困窮し、不安を抱えながら、分会員らは闘争勝利のため、力を合わせて頑張っています。闘争勝利まであとひと踏ん張りです。