「明治天皇の玄孫」が中学校の歴史教科書を作った!

教科書問題を考える北摂市民ネットワー 中西幸男さん(教科書北摂ネット事務局)

・文部科学省は2024年3月、2025年度から使用する中学校教科用図書の検定結果を公表しました。その内、社会科の歴史的分野では検定申請をしていた9社の教科書全てが合格し、各地で採択に付されました。今回の検定合格本の中で華々しく登場したのが『国史教科書』(令和書籍)です。

・ところでこの「教科書」、これまでに検定申請をしてから4回連続で不合格になった曰く付きの代物です。奥付には主筆及び発行人として「竹田恒泰」名が記してある。ネトウヨ、ヘイターのアイドルとして名高い人物です。この「教科書」のトンデモぶりを書くだけの紙面はないがその特徴は以下の通りです。

【とんでもない内容】

・古文書、文献、資料から自説に都合のよい部分をつまみ食いしてつなぎ合わせる。

・言い伝えがあるのは事実があったからだと理由なく強弁する。

・片言隻語を「根拠」にして歴代天皇は常に民を慈しんできたと嘘をつく。

・他人の“自己犠牲的”な死には賛辞を送るが、自分(竹田)にはその気はない。

・「持論」が初めから決まっていて、都合の悪い資料や証言は無視する。

・あざとく、キッチュを好み、陰謀論も気に入っている。

・自分(竹田)がスゴイ!と思うものがスゴイ!のだと他人にも思わせたい。

・自分(竹田)は高貴でエライのだとどうやら本気で思っている。

・だから他人を見下す権利があると、これもどうやら本気で考えている。

・教科書もとんでもない噴飯ものだが、それに対する学校現場の受け止め方も危うさがいっぱいです。

・日々心身を摩耗している現場労働者への具体的な連帯行動が必要だと考えています。

 

 

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