ハラスメントなど、まったく反省しないフルライフケア―

長期の団交、地労委あっせんでも突破できず

〈事案経緯〉

・2019年3月中頃フルライフケアの職員から労働相談がありました。心身ともに参っていて心療内科の診断を受けての労働相談でした。診断書を付けて休みを取られての訪問でした。組合員になられたので、当該と表記します。

・当該は前職中に「サ責」になるための研修をうけ、キャリアアップをめざしての転職でした。ところが転職した企業が、諸先輩たちから「いかない方がいい」と言われていた企業だったのです。

・求職サイトで見つけたケアプラス(社長はフルライフケアの常務)に連絡を取り、面接を受けた場所がフルライフケアが経営するフィオレ・シニアレジデンス茨木(サービス付き高齢者向け住宅)であり、面接担当者はフィオレ・シニアレジデンス茨木の施設責任者(現在、高槻・茨木地区の統括責任者)で、そのままフィオレ・シニアレジデンス茨木で「サ責」として働くことになりました。

・ケアプラスは職員を斡旋したので、フルライフケアより斡旋手数料を受け取ることになりました。

・サイトで見つけた企業が、職場がフィオレ・シニアレジデンス茨木と説明し、契約書に判をつくときに初めて経営がフルライフケアと知ったそうです。錯誤させて就職させたと言うことです。

・このような大変悪質な営業形態は、有料人材斡旋業法のグレーな部分で、今後何らかの形で警戒を広める必要があります。

 

〈団体交渉〉

・4月下旬にフルライフケアの取締役と人事課長が出席し、第1回目の団交を行いました。要求事項は、残業代等未払い賃金の支払い、ハラスメントがあったことを認めること、などです。パワハラの実態調査の結果を持って、第2回目の団交をすることになりました。

・企業の体質が「走りながら覚えろ」という典型的な体育会系です。職員数を必要な人員ギリギリで余裕の無い状態が続いているため、職員に本来業務の他にも業務が振られるため過重になっています。働く人たちが声を上げる前に転職してしまっているようです。退職者が出ると系列企業が斡旋するため、施設利用者が支払うお金は系列企業に流れる仕組みになっています。利用者と労働者を踏みつけて稼ぐビジネスモデルになっています。パワハラ製造企業といえるでしょう。

・6月中には第2回目の団交を行う予定でしたが、フルライフケアは予定が取れないと逃げ回り、すったもんだの末、7月18日、第2回団交を行ないました。企業側は一人も現れず、委任を受けた弁護士三名との団交となりました。ふざけた弁護士事務所で、完全にユニオンを見下した対応で、書面の内容も明らかに違法性があるにもかかわらず、押し通しもめて長引くことを意図が明らかでした。

・第2回団交で、代理人と称する田村展靖法律事務所の弁護士の主張に対して、(1)団交が継続中にも係わらず、有期契約の期限切れを理由に一方的に契約を打ち切ったことは、争議中の労働者の権利保障に反し、有期雇用であっても解雇権の乱用にあたること、(2)委任弁護士が何についての委任なのかが書かれていない、ごくごく普通の委任状を持ってきましたが、労組法の誠実団交に反します。団交には決定権を持つ者もしくは決定権を委任された者が出席するとなっています。交渉して決定する権限を弁護士は企業から委任された内容を明示する必要があります。委任内容を明示せず、会社の主張を一切変更する権限を持っていないと発言することは、労組法に反する「不誠実団交」にあたると抗議しました。

・弁護士は明らかな不当労働行為であることを認識しながら、団交を押し切ろうとしました。団好不調と言うことで、企業側に再度回答を求めることで、第3回目の団交を入れることになりました。企業もかなりの悪徳ですが、弁護士事務所側も伸ばせるだけ伸ばして一稼ぎしょうというのが見え見えです。

・フルライフケアの弁護士は、団交の申し入れがあれば受けるが、一切の要求を認めることは無いと、明確に答えました。 そのため、状況を切り開くために、ユニオンは地労委のあっせんを申し立てました。

 

〈地労委あっせん〉

・11月7日地労委第1回あっせん、双方意見聴取

・12月13日地労委第2回あっせん、会社側、組合要求を全て拒否、あっせん委員が回答の歩み寄りを健闘するように指導。

・1月17日地労委第三3あっせん、あっせん委員の指導により未払い残業代のみ認めましたが、その他、ハラスメント等一切を認めず、あっせんは不調に終わりました。

・フルライフケアの不当労働行為は明確で、介護労働者やユニオンを侮辱する態度は許せません。今後は様々な手段でフルライフケアを追求していきます。

 

・最近入った噂話ですが、施設ではフルライフケア賞という職員表彰があるそうです。もらったことのある職員によると、給与から報奨金分が引かれていたそうです。これは完全に違法です。

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