子どもの貧困 福井高校への出前授業 

2019/10/11 上中条青少年センター 1年40名

10月11日(金)福井高校1年生が実施する「リサーチデー」での受け入れ団体の一つとして、私たちが実施している学習支援の取組について報告をしました。

・福井高校では、「産業社会と人間」(福井高校ではドリカムライフと置き換えています)という教科の中で、将来の夢を実現するために、3年間通して様々なカリキュラムで構成されたプログラムを作っています。1学年から2学年にかけて「ドリカムライフ」、「ドリカムキャリア」と呼ばれるグループ活動を行います。調べ学習、発表における手法を学びながら進路学習を積み重ね、3年生で「ドリカムテイクオフ」として3年間の総まとめを行います。

今年は、6つのジャンル(貧困、働く、多文化共生、なぜ学ぶ、ジェンダー、地震と防災)の中から「貧困」を選択した36人余りの生徒たちが地域に出かけて学ぶ場(リサーチデー)にやってきました。

2学期の生徒たちの活動は、夏休み前からスタートして調べ学習、班での議論を重ね、リサーチデーでの調査、それぞれが集約したことを各クラスでの発表を通じて6つのテーマで学んだことを共有する動きになっています。

・当初、生徒たちが各グループに分かれ、「茨木市における子どもの貧困対策」や「子ども食堂」の取組みを聞く計画になっていましたが、「貧困問題」に取り組む地域の動きについて一斉に聞く場を設定しようということで、私たちの学習支援も含めたリサーチデーが実現しました。

10時から開始して12時まで、茨木市の子ども政策課が、「茨木市における子どもの貧困対策について」サポートユニオンwithYOUが、「学習支援の取組みについて」NPOわんだーらんどが「子ども食堂の取組みについて」をテーマにした話をそれぞれが行いました。

・茨木市としては、2014年に施行された子どもの貧困対策法のもと大綱に示された指標を参考にして茨木市独自の「貧困に関する大綱」を作成しました。生活保護世帯、ひとり親家庭の子どもを対象に、支援の必要度の高い子どもに優先的に指標を設定し、教育、生活、保護者の就労、経済的な支援を展開してきました。茨木市内5か所で開設するユースプラザ、6か所で開設する学習支援、20か所で開設されている子ども食堂事業への支援、奨学金の負担を軽減し、若者が茨木市へ定住するために、10年間各月2万円返済支援を茨木市独自の取組みとして行っていると説明されました。

・私たちは、生徒たちにとって組合活動というのがイメージされにくいので、10月に改訂された最低賃金964円の説明から入りました。アルバイトをしている生徒もおり興味があったようです。働く人の相談や支援を行う中で、子どもの学習支援も重要な取り組みとして7年前から開始し、現在は15名の児童生徒を引き受けて実施していること。有償化している理由の一つに、アルバイトで応援に入っている大学生を支援することをあげました。大学生に窮状を強いている奨学金制度について説明をして、月10万円借りれば利子付きの奨学金の場合、20年間で645万円になり月2.7万円返済を迫られることも話しました。

・今後、貧困問題に向き合うには入口は多様であり、様々な市民活動に参加したり、小説や漫画を通じても理解が拡がること、大事なのは各自が孤立をしない、繋がっていくことを訴えました。

最後に「わんだーらんど」が運営するこども食堂についての紹介や、利用状況、始めたきっかけやこども食堂に対する思いを伝えました。こども食堂=貧困ではないということ。こどもたちの第3の居場所となる場づくりにもなっていることも伝えました。また、本当に来てほしいこどもたちに来てもらうために、心を動かすしかけが重要であることを話しました。 話しが続きましたので、各班から一人参加して子ども食堂を実感してもらうために食事の疑似体験を通じて、普段の取組みを伝えました。

・生徒たちは、事前に調べていることもあり、関心を持って聞いていました。貧困をテーマにした行政、市民活動の様々な動きに触れた一日であったと思います。

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