保育の仕事を女性と決めつけ!/男女の賃金差を容認?

2016/5/6 CUNNメール通信 ◎ N0.1072

・ 保育士の処遇改善策で、政府が保育士と全職種の賃金を比較するのに「女性の平均額」を持ち出し、波紋が広がっている。これまでの男女の平均より格差は小さくなり、まずは手の届きそうな目標を掲げた格好だが、民進党は「男女の格差是認につながる」と批判している。

・ 安倍晋三首相は26日の1億総活躍国民会議で、2017年度に月約6000円を上げ、経験ある保育士への上積みも表明。この場で「競合他産業との賃金差の解消」を初めて挙げた。

・ これまでの政府の会合で示されてきた保育士の低待遇を示すデータは、賞与を含まない平均月給の約22万円と全職種平均の約33万円。11万円の差があった。今回、首相が言及した「競合他産業」の水準とは、女性に限った全産業平均のことを指すと政府筋は解説する。賞与を含む女性保育士の平均月給が26万8千円で、女性の全産業平均31万1千円との差は4万円程度になる。

・ 民進党の山尾志桜里政調会長は28日の党会合で「保育は女性の仕事と決めつけ、差別を助長している。政権が掲げる女性活躍はうそっぱちだ」と強く批判。

・ 政府は保育士の賃金上昇目標について、男性よりも低い女性労働者の全産業平均賃金の額に設定したと毎日新聞は報じている。これに対して、山尾志桜里・民進党政調会長は記者会見で「二重の意味で感覚がずれている」と反発している。

・ 二重の意味でかなり感覚がずれているなあと感じました。保育士は女性の職業なのか。(中略)こういった形で女性の平均を一つの物差しにすることは、今、大きな課題となっている男女の賃金格差そのものを是認するような方向に導くのではないかと危惧している。

 

・ 加藤勝信1億総活躍担当相は28日の記者会見で「保育士の90%以上が女性なので、まずは一つの目安に考えたい」と語った。

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