被害者が許せぬ合意は、日本軍「慰安婦」問題を政治的に利用した『謀議』だ!

3/26(土)@ローズWAM 吉見義明さん講演会

〈 NOさんの感想(FBより) 〉

・アメリカの東アジア戦略から日韓両政府に和解の働きかけが行われました。日本政府は「これでけりをつけましょう」と、韓国政府は重荷を下ろしたい意向からこれに飛びつき、2015128日「日本軍『慰安婦』問題に関する日韓合意」が行われました。

・国家エゴによって被害者不在の合意が行われ「従軍慰安婦」は過去のこととして葬り去られようとしています。

326日(土)茨木ローズWAMホールで「日韓両政府の12/28合意は白紙に戻さなければならない」とする吉見義明さんの講演会がもたれました。レジュメも用意され仔細にわたるお話でしたが、その中で僕が一番心に残ったことを抜粋しました。

【加害者側が言ってはならないこと】
①加害者側からの少女像の撤去要求。
②ユネスコの世界記録遺産の登録問題への非難。日本政府は河野談話で「永く記憶にとどめ」る、と国際社会に公約している。
③安倍首相‥日韓首脳電話会談で「慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認いたしました」とし、国会で「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪し続ける宿命を背負わせるわけにはいかないと考えております」と言明(201616衆議院本会議)。
 「最終的かつ不可逆的に解決された」ということができるのは被害者だけでは?
④つぎの世代のことを真剣に考えるのであれば、「明確かつあいまいさのない形で」責任を認めて謝罪することが必要。

【おわりに】
①事実認定と謝罪は、被害者の心に届くものでなければならない。
②解決というためには、人間の尊厳を守るために、再発防止のために、日本社会の何かが変わるものでなくてはならない。また、そのことが国際社会に伝わるものでなくてはならない。
③被害回復措置は、国際的水準に達するものであるべきこと:原状回復、賠償、更生、満足と再発防止保証(事実の検証と真相の全面的公開、被害者のための宣言的判決、事実の公的な認定と責任の受諾を含む謝罪、責任者の処罰、被害者を追悼し敬意を表明すること、教育の カリキュラムと教材に人権侵害に関する正確な記録を含めること、社会の各方面へ人権訓練 をほどこすこと、等)(「フアン・ボーベン国連最終報告書」199372
④日本のメディアがなぜ日韓「合意」を一様に歓迎したか、は大きな問題。

〈 IMさんの感想(FBより) 〉

・本当に、解りやすいお話でした。日本政府としては、一応河野談話を継承すると言っていますが、「強制連行の証拠は無い」としており、安倍総理は「本人たちの意に反する場合もあっただろう」とも言っており、それは強制連行では無く経済的に仕方なく選んだというニュアンスらしいが、騙されて、あるいは拉致されて、自由を奪われて、強姦された。これを性奴隷とは認めていない。

・そして、「慰安婦」として告発している当事者へ何の説明もないまま、朴大統領に謝ったから終わり。と言うのでは慰安婦当事者は納得いかないだろうと、私は、思った。謝る相手が違うのではないか? また、「子どもや孫に謝り続けさせたくない。」と言うのは、安倍総理個人の感情であり、日本人として、歴史の事実を知り、「ひどいことをした歴史がある」と思えば、謝る気持ちが出てきて当たり前ではないだろうか?人間とはそういうものだと私は思う。

・自分の生まれた国の歴史を学習し、その上で今後、どうやって世界と付き合っていくのか、謙虚に考えなければならないと改めて考えさせられた。

・さらに、性奴隷では無い。戦争犯罪では無い。と言っているのに、「多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた」とか「慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた」という表現で何を表したいのか、全く私には解らない。

・女性の名誉と尊厳を心身ともに傷つける行為=性奴隷=性暴力だと思われる表現なのに、それは認めていない。こういう日本語の文章は、英訳された場合意味が通じるのだろうかと心配になるくらい論理が破たんしていると、私は思いました。

・怒りがわいてくる政府の対応です。TVコメンテーターなどが、また蒸し返されて・・って言ってますが、日本政府が誠実な対応をしないから、正しく謝っていないから、解決できないのではないでしょうか?

・お金で置き換えられる類の話ではないと、私は思います。お金より真摯な態度での謝罪、再発防止対策。求められているのは、忘れないこと、風化させないこと、私には、そういう風に感じられます。長文になりすみません。