関西学生アルバイトユニオン結成に参加しました

 ・ ユニオンは奨学金問題で大内裕和さんと関西大学生協学生企画室のメンバーと運動をともにしてきました。そのなかで関西学生ネットワークの仲間を知ることになりました。その仲間が中心になり、2月21日、大阪市立大学のキャンパスの一室で関西学生アルバイトユニオン(関ユニ)を結成しました。ユニオンは、共に運動をつくっていこうと連帯のあいさつをしました。

 

・ 関ユニは個性的なメンバーの集まりです。ブラックバイト慣れしている共同代表の関西大学の渡辺謙吾さんから結成宣言がありました。・ 市大医学部の共同代表のHさんは、「急に塾をやめろ」と言われ、あるユニオンに団交してもらって23万も勝ちとることができたが、主体感がなかった。釜ヶ崎の貧困問題で繋がった仲間たちと信頼関係がうまれ、学生自らユニオンの結成にいたったこと、そして、学生たちと気軽に喋れるユニオンにしていきたいと表明されました。 

・ ユニオンの顧問の大阪労働弁護士会の中西・小久保弁護士から、「今の社会は組織率が低下し過労自殺も増えてきている。高度成長期は分配が緩やかだったが、これからの時代に生きて行くみなさんは声をあげて主張していかなければならないし、大いに期待している。ユニオンに対する風当たりは大きいと思うが、困難をはねのけて手を取り合って頑張ろう。」と連帯のあいさつがありました。

 【メッセージ】

 ・ 札幌学生ユニオンから「交流して行こう」、首都圏学生ユニオンから「仕送りが減る中で、借金である奨学金をたくさん借りなければならない状況だ。この状況をぶっ潰そう」そして、奨学金問題をライフワークにしておられる中京大学の大内裕和さんから「ブラックバイトの実態を明らかにしいこう」とのメッセージがありました。

【ブラックバイトの実態】

・ 20146月からとりくんできた学生対象のアンケート調査の実態調査報告。

・ 「最賃割れ9人/250人」・「テスト時シフトが変われない3人に1人の割合」・「急に変更を求めると、テストは一夜漬けでいいとか、店長を殺す気かと言われる」・「シフトに組み込まれていて期間工化している」・「ブラックバイトの職場はブラック企業で、働いている人も散々な目にあっている」・「やめさせてくれない」・「アルバイトで780円で月5万円稼ぐのに64時間/月、 週16時間も働かなければならい」・「店長もかわいそうというマインドになっていくとブラック耐性が身につき危険だ」

 【貧困と奨学金問題】

 ・ 12万円/月借りると、4年間で540万に利子が付いて780万になる。

 ・ 背景に「家庭収入の悪化(1998年540万円が2009年440万円にダウン)」がある。

 ・ 貧困で仕送りが減る→学生の半数が奨学金貸与と3/4がアルバイト→学生生活に支障→卒業と同時に借金地獄と負の連鎖が続く。

【ユニオンのめざすこと】

 ・ 相談活動・相談の蓄積・他のユニオンとの連携

・ アンケート調査と分析報告
・ イベントと権利教育(会社の求めによるキャリア教育より、大学での労働権利教育を要求する。)